次男が療育に行き始めたくらいの頃聞いた話。(2歳前後)
まだまだ小さかった次男。
言葉もまだ乏しく、自分の思うようにならないと起こす癇癪もひどかった。
どんなにひどい癇癪を起こされても、まだ赤ちゃんに毛が生えた人間です。
暴れてもまだ力は知れている。
下ぶくれの幼い可愛い顔で、泣いたり暴れられると、まだ小さい我が子に我慢させていることが不憫に思えて、私にはとてもつらく心を痛めた。
そんなに泣くなら、別に1回くらいなら良いのでは?とか
食べ過ぎじゃないし、もう1個くらいあげても良いのでは?とか
思うわけですよ。。
それを療育の先生に言ったら、その先生はこんな話をしてくれた。
ある自閉症のお子さんは、乳酸菌飲料が大好きな子で。
その家のルールで、1日1本までと決めていたそうだけど・・
どうしても飲みたくてその子は癇癪を起こしたんだって。
困り果てた親はその場を収めるべく「もう1本だけなら・・」と
乳酸菌飲料を渡した。
その子はそこで学習したわけです。
癇癪を起こせば大好きな乳酸菌飲料が手に入る、と。
よくいう誤学習ってやつですけど、もうそれからが大変で。
家のタンスの引き出しを全部引っ張り出し、ぶちまけるわ
タンス本体も倒してしまうわ
テーブル、椅子も投げる、しまいにはエアコンを壁から落としたらしいのです。
「え?エアコンってあの壁の上のほうにつけているあのエアコンのことですか?」
私は理解できずに先生に聞き返した。
危ないから親が撤去したのではない。
詳細はわからないが、子どもがあの高さにあるエアコンを壁から取り落としたのだ。
それもこれも乳酸菌飲料が欲しいがために。
・・・私は口を開けたまま呆然としていた。
その子の家にはもう何にも置けなくなってしまったそう。
そう、エアコンさえも。
親からしたら、「もう!仕方ないわね!今回だけよ?」のつもりでも
子どもにしたら、そんなの通用しねーよってことですよ・・
大げさに聞こえるかもしれませんが、私は他人事ではないと感じました。
いったん身についた間違った行動を修正するのは親も子どももとても苦しいらしいです。
だったらはじめからそうならないようにできれば一番いいのでしょうが、
完璧な親がいないのと同じで、完璧な子育てもないのかもしれません。。
「あんたの子育て間違ってるよ!」とズバリ言われると多分立ち直れないくらい凹むと思うけどやんわりオブラードに包まれると気がつかない私。。(-。-;
優しくオブラードに包んで、私が気づくまで何度も伝えてくれる療育の先生ありがとうございます!
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